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空調設備という空気を搬送するための製品本体やその周辺部材を製作しています。空気流路を作るための製品は大小さまざまな大きさがあり、片手で持つことができる小型のモノやトレーラー運搬が必要な大型のモノまであります。ここでは竜洋工場で製作している製品の中から、特長のある製品を抜粋して掲載しています。

※本製品はお客様(設計者様)からのご依頼で製作した製品です。弊社の自社製品ではありません。本品の製作をご依頼される際は設計図等をご用意願います。

チャンバーボックス

通常は人の目に付かない場所に設置されていますので、一般的にはなじみの無い製品です。
モーター等の電気設備は内包されていませんが、大型建築物の産業用製品ですのでチャンバー自体は大きなモノが多くあります。

屋内のダクトは角ダクトで、屋外からのダクトは丸ダクト。その逆もありますから空気の入口出口のフランジ形状はさまざまです。

素材は高耐久性鋼鈑の場合もあれば、鉄で造ってグライト吹付け製品であったり、現場納品後に断熱材を巻き付ける場合もあります。

板厚は1.2mm、1.6mm、2.3mmが多く、薄い鋼板をシャーリングやレーザー加工後ベンダー曲げを施して溶接で形状を造ります。

尚、弊社ではチャンバーボックスの設計は行っておりません。設計者様からの設計図を基に製作しています。製品に必要な部材の設計は行っております。又、流体シミュレーション、正圧・負圧等の実験は行っておりませんので、仕様確定後(設計後)に製作のお問い合わせをお願いいたします。

 

ファンボックス

板厚0.5mmのガルバリウム鋼板で必要パーツをシャーリングまたはレーザーで型抜きし、ベンディング後にリベットやボルト締め等で組み立てます。

ファンボックスは正方形、長方形、円筒型など用途や設置場所によりさまざまな形状のファンとモーターが入る製品です。モーターや電子製品の熱を排熱するための小さな多数の穴はタレットパンチプレスで開けてあります。空気の流れを変えるためのダンパーや稼働モーターを取り付ける工程もあります。

単にキューブボックスを造るだけという製品もあれば電気電子関連部材をアッセンブリして組み上げる複雑な造りの製品もあります。

ファンが作り出す風量や流量を計算の上、ファンボックスの設計図をご用意ください。弊社ではファン選定や空気流れの構造設計は行いません。

 

空気流路ダクト

竜洋で製作する箱型や丸型のダクトは薄いガルバリウム鋼板の内部に断熱材を取り付けて外気温の影響を受けにくい仕様にしています。一般個人住宅で使用する製品もありますし、公共施設、工場、倉庫など、産業用のダクト製品もあります。ガルバリウム素地で完結する製品が殆どですが、塗装を施す場合もあります。

ダクトと言いますと、直管、エルボなどの管材を思い浮かべますが、実は仕組みや使用用途によって形状は多様です。丸ダクトもあれば角ダクトもありますし、これがダクトだと一目で判らない製品もあります。ダクトを通る空気の温度により素材の板厚が薄かったり厚かったりもします。

0.5mmの薄いガルバリウム鋼板に剛性を持たせつつ用途を満たすための形状を確保する設計が必要になってきます。この設計はクライアント側の製品設計とは異なり、製造のための設計です。この製造のための設計こそがモノづくりの要だと考えています。製品製作には竜洋工場と製品開発者・設計者との綿密なやり取りが必要となります。

 

排気フード

工場の外壁に設置にする製品など主に産業用の排気フード・給気フードなどの空調設備製品を造っています。

ステンレス、SPHC、ZAM、スーパーダイマ、アルスター鋼鈑、黒皮、酸洗材など、使用用途に合わせた素材と形状で製作します。また、排気口、給気口の部材のひとつであるSUSのフラットバーとLアングルを溶接で組み合わせた制気口も造っています。