更地に鉄骨構造の車庫を作り、その屋根に太陽光発電設備を設置するやり方と、既設の車庫の屋根に太陽光発電設備を設置するやり方があります。
1.車庫を建て、屋根に太陽光発電設備
2.既設車庫の屋根に太陽光発電設備
いずれの場合も太陽光モジュールの取り付け方を検討します。検討するシステム構成は以下の4つを挙げることができます。実際の施工物件を掲載しましたのでご参照ください。
A) 屋根ベタ置き: 太陽光モジュールを平置き
新設車庫・既設車庫に関わらず、屋根または構造体の上部に架台を設置し、太陽光モジュールを平置きで取り付ける方法です。
通常、C鋼、溝型鋼、H鋼の主構造で、ターンバックルで丸棒ブレースを対角で引っ張って立成り調整した構造体だと思います。架台下地としてCチャンや軽溝型鋼を取り付けてこれを母屋とし、母屋に架台レールを設置して太陽光モジュールを取り付けます。
B) 傾斜架台式: 太陽光モジュール受光面を傾斜架台設置
新設車庫・既設車庫に関わらず、屋根または構造体の上部に傾斜架台を設置し、太陽光モジュールを取り付ける方法です。
傾斜架台はL4-50のLアングルで製作したり、Z曲げした高耐食製めっき鋼板で製作します。どちらの素材で製作するかや傾斜角度は、設置環境により判断します。
C) 構造体傾斜式: 傾斜させた屋根面の車庫に設置
新設車庫に限ります。駐車スペースを確保し、車庫支柱の高さを変えることで屋根面を傾斜した造りにし、架台を設置し、太陽光モジュールを取り付ける方法です。
車庫の屋根自体を傾斜させますので、構造上、車の駐車台数が限られてきます。自動車数台、自転車数台、物置スペースという区画利用を考慮します。
D)折板屋根式: 金属屋根材上への設置
新設車庫・既設車庫に関わらず、車庫に88ルーフ(重ね折板)などの金属屋根材を葺き、折板屋根の上に架台及び太陽光モジュールを取り付ける方法です。
屋根を作ることで雨を防ぐという利点はありますが、金属屋根材を設置するためには車庫の構造体上部にタイトフレーム(屋根材取付金物)を溶接する必要があります。タイトフレームに屋根材を取り付け、太陽光金具を取り付けますから引抜強度を得るために、タイトフレーム溶接設置は重要な意味があります。
お施主様と設計者様とで仕様を決定された後に製作のご相談を承ります。
※本品の製作をご依頼される際は基本設計図、割付図等をご用意願います。
※当社では太陽光パネルは販売していません。パワコン等の電設機器の取り扱いはございません。金属製品のみの製作となります。
太陽光用設備架台の納まり図、施工図、部材単品図等の設計図は、受注後の作成となります。お問い合わせ時や御見積時の作成、ご提供はいたしておりません。